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ノンリコースローン

2008年9月 2日

海外で不動産を購入する場合、原則としてノンリコースローンが適用されます。どのような意味かというと、銀行からお金を借りても、購入した不動産を売却してその分のお金を支払えば、それで債務が帳消しになるのです。

つまり、銀行でノンリコースローンを組んで不動産を購入する場合のメリットとして、不動産を売却したにもかかわらず、銀行へのローンのみが残るという大きなリスクを背負わなくていいのです。

個人がマイホームを購入する場合、あるいは投資用物件を手に入れる場合、このノンリコースローンは大きな力になります。何しろ、同じ金額を借りたとしても、その後に背負うリスクが全く違うのです。

たとえば、銀行から2000万円を借りて不動産を購入したとします。その価格が半額の1000万円まで下落したとしましょう。日本でおなじみのリコースローンの場合、この場合にも2000万円を返済しなければなりません。これに対し、ノンリコースローンなら不動産を売却して1000万円を返せば(加えてこれまでの返済分も諦めることになる)、それで債務がなくなるのです。

日本なら自己破産でもしない限り、このようなメリットは得られません。しかし、ノンリコースローンが適用されている国なら、いざとなれば不動産を売却することによって、それ以上の重荷を背負う必要がありません。

ノンリコースローンは世界の主流

このように大きなメリットがある一方、日本ではなじみのないものだけに、ノンリコースローンは意味が分からないと敬遠されたり、個人には適用されないのではないか、あるいは金利が高いのではないかと誤解されがちです。

しかし、世界的に見ればノンリコースローンこそ主流なのです。法人だけではなく、個人に対しても同様です。そのため、海外不動産に投資をする時には、ノンリコースローンの恩恵を受けられるケースが多いため、日本国内でのマイホーム購入に比べてリスクが小さいというメリットがあります。

銀行が適切な審査を行うことができるのなら、貸し出しをする側の責任として、購入した不動産さえ返せば損失が出ても銀行の方で補填するという仕組みができます。日本でこのノンリコースローンの仕組みが普及しないのは、一つには銀行の審査能力の問題があるでしょう。

加えて、人口減少などで不動産価格が継続的に下がると予想される日本においては、購入すれば値下がりするケースがほとんどであるため、需要が高まっている新興国と異なり、ノンリコースローンが銀行にとってハイリスクになりすぎるという側面もあります。

日本人にとってはなじみの薄いノンリコースローンですが、ここには海外不動産投資を行う意味の一端があるのです。

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