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米ドルは世界の基軸通貨としての地位を築いています。基軸通貨とは、世界のあらゆる国が、「外国と取引するときに代金として支払うお金は、ドルを基本として考えましょう」ということです。
通貨の価値は、各国同士の関係によって変わって行きます。
価値が激しく変わる不安な通貨や、取引が少ない経済力の小さい通貨が基軸通貨になってしまっては、世界経済が混乱してしまいます。
その点で価値も安定していて、経済力もある米ドルが基軸通貨となっているのです。
そんな米ドルの価値変動は、当然、日本円にも影響を与えます。日本経済はアメリカ経済と密接に関連しているため、米ドルの動きが日本の景気に大きな大きな影響を与えるからです。
例えば、米ドルの価値が上がると、日本円やユーロの価値が相対的に下がります。逆に米ドルの価値が下がれば、円やユーロの価値が上がります。
日本円やユーロも経済のある通貨ですから、そこからかんがえると、米ドルの価値変動は世界各国の通貨に大きな影響を与えることになります。
というわけで、米ドルは、いつも世界中から注目されているのです。
ポイント
世界の通貨の中心は米ドル
A米ドルの価値が上がれば、日本円の価値が下がり、米ドルの価値が下がれば、日本円の価値が上がる
世界中の国が、それぞれ独自の通貨を持っています。私たちが暮らす日本の通貨は円、アメリカはドル、といったように、同じ"お金"ですが、呼び名も特徴も違うのです。
そのような通貨は、基本的にその国の中で使われますが、通貨が国外のでないわけではありません。国や企業は、外交や貿易などで自国の通貨と海外の通貨=外貨を取引します。個人でも海外の品物を輸入して買う個人輸入がさかんになっていますよね。こうやって、その国の通貨と外貨は、しばしば売買取引されるものなのです。
これから見ていく外貨投資では、売買取引時の通貨の価値が重要なポイントになります。
通貨の価値は相対的にかわる
「円安」「円高」などという言葉は、テレビのニュースなどでよく耳にする言葉ですね。
でも実際どういうことかよくわからないという方もおられるでしょう。
先ほど説明したように、通貨同士は売買取引などによって、相互に深く関係しています。
このとき重要なポイントとなるのが、「通貨はそれぞれ価値が違う」ということです。通貨も売買される商品の一つと考えられます。多くの人が、「買いたい」と思う通貨は価値が高くなり、取引される値段も高くなります。逆に「売りたい」と思う通貨は価値が低くなり、値段も安くなるのです。
そこで、日本の通貨である円の価値を考えて見ましょう。日本円も当然、ドルやユーロなどの外貨に対して価値がかわります。
外貨に対して、日本円のほうが、価値が高くなった状態を「円高」、逆に低くなった状態を「円安」と言います。
具体的に、円と米ドルを例に見てみましょう。ドル円相場で、1ドル=120円で取引されていたとします。これは、「1ドを買うためには120円必要」ということですが、この為替レートが1ドル=110円になったとします。1ドルを買うために必要な日本円が少なくなりました。つまり、ドルの価値(値段)が下がって、円の価値(値段)が高くなったのです。これが、「円高」の状態です。
120円が110円になったんだから、価値がさがっているんじゃない?と思う人も多いでしょうが、逆ですよ。
120円だったドルが110円で買える!ドル安だ!=円高だ!
と推理しましょう。逆に1ドル=110円だったレートが120円になったら、それは「円安」になったということです。
ポイント
@通貨同士の価値は相対的にかわる!
A「円高」は円の価値が高い、「円安」は円の価値が低い